静脈内鎮静法
静脈内鎮静法では、麻酔薬を点滴によって静脈内に注入し、眠っているような、
リラックスした状態に身体を導く麻酔法です。
静脈内鎮静法は、麻酔の濃度を
調整することにより、うっすら意識のある状態から、完全に眠っている状態まで、ご希望に合わせて麻酔の深度を調整することができます。
静脈内鎮静法は、点滴開始後数分で催眠状態となり、点滴を中止すると数分ですぐに覚醒することができます。術中にうっすらと意識がある上であっても、麻酔が切れると、数時間に及ぶ治療を短時間で終わったように感じることができます。
【静脈内鎮静法をご希望される方へ】
静脈内鎮静法では「ドルミカム」もしくは「プロポフォール」という鎮静薬を点滴によって静脈内に注入します。
比較的、使いやすい麻酔薬ですが、アレルギーをお持ちの方、妊娠中の方、呼吸に問題のある方(睡眠時無呼吸症候群、扁桃腺肥大など)、持病のある方(肝臓、腎臓など)では、副作用の関係でご利用いただけないこともあります。
また、日常的に睡眠導入剤を常用されている場合にも麻酔が効きにくいことがあります。初診時の問診で、必ず担当医にお伝えください。